6月20日(土)の午前中「クク井遺跡」発掘調査現地説明会がありました。場所は船越海蔵寺から少し入ったところにあり、南向きの斜面地に立地しています。防災集団移転促進事業に伴い調査を行っているところです。クク井という地区名だからクク井遺跡なそうですが、「クク井」という地区名を初めて知りました

平安時代の鍛冶工房跡と縄文時代前期〜中期の集落跡が見つかっています。

平安時代の竪穴住居

カマド

工房跡の鍛冶炉

工房跡から出土した羽口

ここからは鉄の斧や矢じりなどが出土されたことから工房跡の証明になるのではないかとのことでした。

カマドの隣の大きな穴は食器棚のようなものとのことでした。上に続いているのは煙道(えんどう)という煙突のようなものになるそうです。ここは狭い竪穴住居らしく、鍛冶工房の休憩所みたいなものではないかという説明がありました。

そして、この上記の平安時代の竪穴住居のすぐ隣には縄文時代前期の竪穴住居がありました。歴史のコラボ!感激です


縄文時代の住居。全長12m、幅5mの竪穴住居跡としては大きいものだそうです。下(写真では右側へ)に行くにつれて壁がなくなっているのは崩れがひどかったのではということでした。

このUbという断面に川砂のようなものが混じっていることから雨で流れてきたのではということがわかるそうです。

この「鍛造剥片(たんぞうはくへん)」(鉄を打つ時に出る欠片)や「鉄滓(てっさい)」(鉄のかす)がでたことから平安時代の鍛冶工房であったという証拠になるそうです。


縄文土器。

石製のイヤリング。縄文時代のオシャレなんでしょうか。

同じ日の午後には間木戸遺跡の説明会もありました。次回報告したいと思います(^^)
(福)
posted by 山田町観光協会 at 17:21|
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