小谷鳥の遺跡「割畑沢T遺跡」は、だいたい4500年前、縄文時代の中期後半の集落跡です。
今回は直接行けなかったので、鯨館職員から写真を撮ってもらった写真を掲載します。

土器や石器の出土品です。

割畑沢T遺跡は小谷鳥側の海を臨む、南向きのゆるい斜面にあります。
この遺跡からは竪穴住居跡が20、貯蔵用の穴が13、焼土跡が3見つかったそうです。

住居跡は直径4m〜8mが見つかっています。
直径4mの円の面積を計算すると約12.5u、6〜8畳の部屋を想像するといいと思います。8mともなると約50u、結構広いですね

今回最大の発見はこの「複式炉」だそうです。

複式炉は縄文時代の東北中心にあったいわゆる竈(かまど)の形ですが、山田の他の遺跡から出てきている炉とは形が違うのだそうです。
「前庭部」とよばれる皿状が無いこのパターンは仙台など東北南部に見られます。

当時この辺はなかなか賑やかだったのだろうなと思います。
昔は今以上に海の存在は大きかったのだな、とも。
ご先祖様たちの生活ぶりは、なかなか想像力を掻き立てられます(*^_^*)
(和)
この遺跡は発見されたのですか?
今回、高台移転のために調査が入りました。
ここも含め、どの遺跡も高台の一等地で、本当に昔の人たちは目の付け所が凄いですね!