
川向T遺跡は今から1300年〜1400年前の遺跡で、狭い尾根の上にあります。
場所は大沢第2地割、「やまだ観光物産館とっと」の近く。
竪穴住居跡1棟、工房跡1棟、住居状遺構1棟、土抗14基が確認されました。
山田町教育委員会生涯学習課課長挨拶後、一列になって現場まで登ります。
雨が降った後で、柔らかい土が泥となり足元がつるめるつるめる。
気をつけて上がっていきます。
上から見下ろすとこんな感じ
一番高いところにある竪穴住居跡、一辺が6.8mの正方形のようです。
足場が狭く、全体を見下ろせるように写真に撮れませんでした(>_<)
全体図の広いところになります。
尾根に沿って下の方にあるのが工房跡。
右側が少し削れていて、これは昭和30年ごろ旧大沢中学校(現在の山田消防署)を建設する際に一部が削られたものと思われます。
子鍛冶炉(こかじろ)、壁溝、柱穴、土抗が見つかっています。
竪穴式住居跡と工房跡の間にある住居状遺構
出土した遺物を展示していました。
鉄鉗(てつはし)
鉄製馬具の引手と鏡板、刀子
鍛造剥片と貝殻片
砥石と鉄滓(てっさい)
土師器(はじき)、羽口(はぐち)
小鍛冶の作業風景を絵にしたもの

二人一組になって鉄製品を作っていたと思われます。

調査終了後は高さ半分程に削られ避難所が建設される予定です。
(千)