2023年3月21日(火)

晴天の下、役場豊間根支所から車で出発です。

車で30分山の中まで来ました。車を止めてここから徒歩1時間位歩きます。クマが冬眠から覚めているみたいですので、クマ鈴を鳴らしながら、騒がしく歩きます。今日は三陸ジオパーク認定ガイド 伊東 美智子さんにガイドをしてもらいました。

途中、穴乳山観音(あなちやまかんのん)の由来を説明してくれました。

これは、土が岩になったのもで斜め方向に立ち上がっている崖、いっぱい出てきます。一番ありふれた岩です。

粘板岩です。泥からでき岩で叩くと薄く割れる性質があります。昔から屋根瓦や硯に使われてきた。堆積岩ですがあまり化石は出ません。

手で簡単に取れました。表面に出ているのは風化していますので、簡単に取れてきます。

道に薬莢(やっきょう)が落ちていました。鹿とか獲ったんですかね。初めて見ました。

歩いていくと、段々鹿の糞が多くなってきました。ポロポロしているので鹿と分かります。

一休みしたところに、花粉がいっぱい付いた杉の木発見。なんか見ているだけで、痒くなってきました。

ここが、一番東側のチャートです。泥岩ときて次に小さいチャートそして、また歩いていくと泥岩に変わります。

今度はクマがカッチャイダ(爪を立てた)木を2本発見。

これは鹿の糞ではなく、クマの糞ですよ。いよいよクマの領域に入ってきました。

ここが目的地のチャートシーケンスです。これは素人の私が観てもなんとなく分かります。
いままで見て来た岩と全然違います。

生物由来の堆積岩の一種類で、ガラス質の殻を持つ放散虫というプランクトンの死骸が大陸から遠く離れた深海の底にゆっくり積もってできる。層状で産出することが多い。

1pの層ができるまでに数万年かかる。やや透明感があり肉眼で見える粒はなく、非常に緻密で堅牢。本来の色は無色だが、微量成分や不純物により様々な色を持つ。風化にも浸食にも強く、石器や火打石、砥石などに使われる。

落ちている石をハンマーで割ってみました。

鋭く割れます。


断面はスベスベしています。
北部北上帯の説明を受けて、とても重要層だと知りました。

戻る前に、参加者みんなで記念写真を撮りました。

来るときにガイドさん以外、気付く人が居なかったのですが、マンガンの団塊(ノジュール)がありました。



帰り道に薄く割れる岩を割ってもらいました。こんなに薄く割れるんですね。
この後、車での所まで戻って役場豊間根支所に戻って解散しました。
お疲れさまでした。
余談:山からのかえりの車の中で、やっと携帯の電波が入ったらWBCで日本が勝ったとニュースを見て、車の中は大騒ぎ。
(博)
posted by 山田町観光協会 at 16:32|
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