岩手県のリアス式で有名な三陸海岸のど真ん中「山田町」にある
山田町観光協会の公式ブログ(vol.2)です。
山田の観光情報、おすすめスポット、旬の話題、復興状況など
発信してまいりますのでよろしくお願いします!

2014年03月16日

エコツアー 田野畑視察

一週間ほど前のお話になりますが、3月8日、エコツアープログラム作りの皆さんと田野畑村へ行ってきました。

田野畑村では、サッパ船アドベンチャーズをはじめ、北山崎のネイチャートレッキングや浜の番屋の漁師ガイド、震災語り部など、様々な体験プログラムを組み、かつ安定した運営を続けています。
山田のエコツアーの参考にするべく、視察研修に参加しました。

CIMG1063-2.jpg
まずは北山崎ビジターセンターへ到着です。
体験プログラム全体の窓口&まとめ役のNPO法人体験村・たのはたネットワークさんがご案内してくれました。

CIMG1070-2.jpg
まずはビジターセンター隣りの北山崎展望台へ。
目の前に太平洋が広がります。
岩手県沿岸は、宮古を境に北部は大昔海底から隆起してきた地形で、海岸線はほぼ断崖で浜は小さく、商店住宅地は断崖の上の方になります。
山田から50〜60km北へ離れただけでこんなにも違う景色に驚きます。
CIMG1077-2.jpg

ガイドの平坂さんが北山崎の景観の案内、そして植生の紹介をして下さいました。
CIMG1079-2.jpg
田野畑も夏の濃いヤマセにより、本来は高い標高に生える亜高山植物が海に向かって花を咲かせます。
以前はこの山肌一面に亜高山のしゃくなげが花を咲かせていたのだそうです。
昭和36年の三陸フェーン大火で燃えてしまいました。
CIMG1080-2.jpg
今、地元の人たちがしゃくなげの種から苗を育てる活動をしています。
樹齢15年のしゃくなげの小ささに意外な顔をすると、この辺りのしゃくなげは葉は小さく背が低く相対して花が大きい、五葉山(大船渡)にも生えているけれどそちらは背が高く花が小さい、との事でした。同じしゃくなげ、同じ三陸沿岸でも環境の違いが窺えます。
CIMG1090--2-2.jpg
CIMG1091-2.jpg

続いて浜に行きました。
CIMG1099-2.jpg
こちらの浜では黒コンブがとれ、コンブを浜に干すのだそうです。
コンブをとる道具を作る木を「オノオレカンバ」(斧が折れる程固い木)と呼ぶそうですが、山田でもそうなので、共通の話題で盛り上がりました。
また、昔は塩を作り盛岡まで売りに行ったそうです。
往復に一週間! 車の無かった時代、険しい山道が塩と米を交換するための大事な塩の道でした。
CIMG1115-2.jpg

ガイドさん交代です。次はジオパークについて、平井賀漁港に行きました。
CIMG1116-2.jpg
漁港のすぐ隣に化石の眠る地層がある事にビックリです。
(岩肌は自然に形成された部分です。傷つけないようにしましょう)

続いてハイペ海岸へ行きます。
色々な地層がむき出しでそびえていて、隆起型海岸ならではの迫力です。
CIMG1166-2.jpg
石の中にサンゴや貝殻の化石がある、というので探してみます。
最初は分からなかったのですが、模様に見える白い部分が全てそうだということで、数の多さに驚きです。
CIMG1194-2.jpg
大変わかり易い例としてこちらを見せてくれました。巻貝の断面そのままです。

CIMG1176-4-2.jpg
こちらは今回の震災により新たに流れてきた津波石です。
CIMG1181-2.jpg
大変重いを小石のようにすくい上げてきた、今回の津波の規模の大きさを改めて実感してしまいます。

お昼の後、田野畑の駅へ行き、震災語り部をうかがいました。
CIMG1210-2.jpg
田野畑駅のある高台の地面を超えた、というお話にビックリです。
CIMG1227-2.jpg
山田でもそうですが、家の流された後は最初から何も無かったような錯覚を覚えてしまいます。
元の集落の姿を見せてもらい、失われたものの大きさを想います。

CIMG1239-2.jpg
再び北山崎ビジターセンターに戻り、田野畑ネットワークさんへの質問タイムを設けさせていただきました。
田野畑村の、役割分担と地元重視を徹底する方式が軌道に乗るまで、また乗ってからも、様々な工夫や心配りがされてきたのだと思いました。
たのはたネットワークさん、ありがとうございました。

CIMG1247-2.jpg
山田へ帰った後、ちょっと延長戦でプログラムの検討会です。
23日の午後に模擬ツアーで大沢を歩くことになりました。
どんな形になるか、楽しみです。

(和)
posted by 山田町観光協会 at 14:04| Comment(0) | 行ってきました